2010年2月20日土曜日

A little bit more about my internship

こーんばーんわ。


今日は少し時間があるので、いつもの手抜きブログの反省も込めて少し多めに書きたいと思います。


今日は僕が責任者(一応)を務める嫡出子国籍再取得プロジェクトについて

現在日本の法のもとでは、外国人と日本人のハーフ、海外で出生した子は、親が出生後3カ月以内に日本の市役所に出生届けを出せば日本国籍を取得できることになっています。つまりです、裏を返せば、例え日本人を親に持とうとも、3か月以内に出生届けを提出しないと日本国籍を喪失してしまうわけです。
同じハーフでも日本で生まれた場合と海外で生まれた場合とで何が違うのか?(日本はアメリカとは異なり出生地主義はとっていないはず)そもそも3か月って何なのか?

現行法では国籍再取得のためには20歳以上になる前に日本で半年以上生活し、所定の手続きをしなければなりません。その半年間は働くことが出来ないうえ、日本に身元を保証する保証人が必要になるのですが、JFCの子たちの場合、もともとが貧しいうえ、保証人などのコネもない場合が多く、現実問題再取得は不可能に近いのです。
その制度を変える。それがこのプロジェクトです。

今一番の問題は裁判のための書類がなかなか集まらないということ。彼女たちにとってはパスポートの申請費用はもちろん、オフィスまでの交通費ももったいないのです。今日電話をかけたクライアントさんは仕事がなく、パスポートの申請は今のところ出来ないと言っていました。

現在書類がそろっているのは4人。書類を一つでも出して原告に加わる意思を見せている人はあと12人います。全部出さないとせっかくお金と時間をかけて出してくれた書類も無駄になってしまう。
とにかく、自分が帰る前に一人でも多く集めたいですね。

ではそもそもなぜ国籍にそこまでこだわるのか。
代表の河野さんは僕らに「国籍をとれば日本に何の障害もなく行けることになる。でも日本に行くことが必ずしもいいことではない。そこには人身売買や文化的差異の問題が関わってきている。それでもなぜ彼らに日本国籍を与えてやりたいかといえば、それが彼らの権利だから。彼らは半分日本人の血を引いている以上日本国籍を持つ権利を有しているはず。日本に行く以外にも、日本国籍をもっているだけで選択肢は広がる。」と言いました。

帰国子女の人などは分かるかもしれませんが、日本のパスポートは世界的にかなりの信用性を誇っています。フィリピンでは駅やデパートのフロアに入るごとに荷物検査があるのですが、前のいかにもフィリピン人な人が入念に鞄を調べられる一方で、僕らはほとんどスルーに近い。これも一つの日本の信用なのかもしれません。

今JFC問題に関して多くが動いています。フィリピンではバティスやドーンといったNGOが女性・子供のエンパワメントに取組み、JFCの子供たち自身もユナイテッドJFCという取り組みを始めている。日本では僕がボランティアをしていたJFCネットワークが、ボランティアのJFC弁護団とともにこの問題に法律的観点からアプローチしています。

今でも時としてGlobal Environment がうらやましくなる時があります。
なんか日本人が多いってだけで、「えー、なんかつまらなそうですね」的な表情をこっちで会うEPにされることもあります。
でも、日本人として、日本に根を持つ大きな人権問題にこうして関わることが出来ることはなかなかない経験だとも思っています。うん。

ps 今日は写真貼るつもりだったのですが、部屋にコードを忘れてしまいましたorz

今度はまたごみ山についてでも詳しく書けたらいいな^^

2 件のコメント:

  1. たくろーってやっぱりくそ真面目だよねw
    そんなところをぼくは好きよ。

    タイでもフィリピンでも日本人やりすぎだよな。
    実はアグネスが頑張ると海外に迷惑が行くのかもしれない。

    がんばってなー。

    skypeは keita.j.fだから、気が向いたりしたらなんやりしたらどーぞ。

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  2. んーこれは難しい話。。。

    いろいろ考えてみようと思ったけど知識不足で無理だった!
    だからたくろーの日記から勉強しようと思う!
    いろいろ書いてくれ!!!頼むぞー

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